雪が来る前に終わらせる──
打ち合わせを1ヶ月前倒しした河川点検の実践事例
丸一調査設計株式会社
調査部 部長 古市 裕介 様
調査部 次長 道下 幸夫 様
調査部 測量課 山田 太貴 様
取材日:2025年12月・2026年3月

丸一調査設計株式会社様は、1966年の創業以来、福井県に本社を構える建設コンサルタントとして、農業土木分野を中心に、道路や河川などの社会インフラ分野における調査・設計・点検業務を幅広く手掛けています。
地域に根ざした事業展開を強みとし、現場に即した技術力と豊富な実績で発注者の多様なニーズに対応されてきました。近年はデジタル技術の活用にも積極的に取り組み、業務の効率化と品質向上を両立しながら、安全・安心な社会基盤の維持に貢献されています。
今回は、河川点検システム「iTEN-River」の導入の背景と効果についてお伺いしました。
このページでは、【河川点検システム「iTEN-River」】をご利用いただいているお客様の声をご紹介いたします。
「iTEN-River」を導入しようと思った理由から、現在の利用状況、今後の課題等をお伺いしました。
河川点検システムの導入をご検討中のお客様は、ぜひご参考にしてみてください。
丸一調査設計株式会社 様のご紹介
| 会社名 | 丸一調査設計株式会社 |
| 住所 | 福井県福井市開発町20-6 |
| HP | https://www.maruichi-sekkei.co.jp/ |
| 設立 | 1966年 |
| 登録 | ・建設コンサルタント ・補償コンサルタント ・測量業 ・地質調査業 |
01 voice
導入のきっかけを教えてください。
堤防点検業務が2巡目ということもあり、過年度の変状位置を探す作業には大きな手間がかかると感じていました。図面と写真だけを頼りに現場で照合するのは難しく、何か改善できる方法がないか模索していました。
そうした中でインターネット検索を通じてiTEN-Riverを知りました。ユーザー事例を見た際には、業務時間の短縮や現場と内業の連携など、自分たちの課題と重なる点が多く、「自社にも当てはまりそうだ」と感じました。
特に、過去の変状を探す手間が軽減されるイメージを持てたことが印象的でした。また、フォローアップ会議などサポート体制が整っている点も安心材料でした。
こうした点を踏まえ、「これは使えるのではないか」という手応えを感じ、デモを細かく確認する前から導入を前向きに検討していました。社内でも大きな懸念は出ず、スムーズに導入を決めることができました。
02 voice
「iTEN-River」の利用で事前準備はどう変わったか教えてください。

導入前の事前準備では、地形図の入手や変状の種類の整理、現場用の野帳作成などを一から行っていたため、全体像を把握する期間も含めて2~3週間ほどかかっていました。特に前回は初めての業務だったこともあり、進め方や特性を理解するところからスタートしていた点も影響していました。
今回は2回目ということもあり業務理解の面ではスムーズでしたが、それでも従来の方法では、過年度の変状位置を現場で確認するために紙資料を持ち込む必要があり、準備の手間と負担が大きい状況でした。
iTEN-River導入後は、過年度データをインポートするだけで変状箇所を端末上で確認できるようになり、紙資料の準備はほぼ不要になりました。実際の作業時間も、従来2~3週間かかっていたものが、データ整理を含めても実質1日程度まで短縮されています。業務理解の影響を差し引いても、準備工数は大きく削減できたと感じています。
準備の手間そのものが減り、「現場に行くための準備」という感覚から、「すぐ作業に入れる状態をつくる」感覚に変わりました。
03 voice
「iTEN-River」の利用で外業はどう変わったか教えてください。
従来の外業では、紙の野帳に記録し、デジカメで写真を撮り、簡易GPSで位置情報を取得するという流れでした。さらに、その位置を後から地図アプリやCADに落とし込む必要がありました。
点検箇所の位置は周囲の地形や平面図から読み取るため精度にばらつきがあり、距離標の誤差も生じやすい状況でした。また、過年度の点検箇所は図面と写真でしか確認できず、持参資料が増える点も課題でした。
iTEN-River導入後は、過年度データをインポートするだけで現場資料として活用でき、外業準備は大幅に簡略化されました。
現場ではペーパーレスで記録でき、写真も自動で整理されるため、調書がほぼ完成した状態となり、内業負担も軽減される点に感銘を受けました。位置についてもワンタップで正確にプロットでき、不安なく運用できています。操作も直感的で、マニュアルに頼らず誰でも使えるフットワークの軽さも良かったです。
作業体制についても柔軟に組み替えることができ、当初は1班3名で12日間の工程を想定していましたが、実際には2班体制で6日間という大幅な短縮が実現できました。これは業務の進め方を根本的に変えるインパクトだったと感じています。


04 voice
「iTEN-River」の利用で報告書作成はどう変わったか教えてください。
従来の報告書作成では、現場で記録した野帳をもとに写真の仕分けやリネームを行い、一枚ずつ帳票に貼り付けていく必要があり、大きな手間がかかっていました。また、位置図についてもCAD上で距離標を測りながら作成していたため、作業全体に時間を要していました。
iTEN-Riverを導入してからは、現場で入力した情報がそのまま帳票に反映され、写真も自動で整理・貼り付けされるため、報告書作成は「帳票を作る」というより「整える」作業に近い感覚になりました。位置図も緯度経度から自動生成されるため、これまでの手作業はほとんど不要となり、全体として2週間程度の工期短縮につながっています。
その結果、発注者との打ち合わせも当初の想定より約1ヶ月早く実施することができ、全体工程に大きな余裕が生まれました。特に福井という地域特性上、降雪の影響を受ける前に現場作業を終えられたことは非常に大きく、業務を安定して進めるうえで大きな成果だったと感じています。
全体を通して、作業効率の向上だけでなく、工程の前倒しやリスク回避にもつながり、これまでとは違う形で余裕を持って業務に取り組めるようになりました。次回以降の点検業務でも、もちろん引き続き活用していきたいと考えています。

05 voice
iTEN-Riverの導入を検討している企業様へアドバイスをお願いします。
最先端の技術を活用した河川点検特化システムを積極的に導入することで、業務の効率化やヒューマンエラーの防止につながると実感しています。
ぜひ多くの企業に活用を検討していただきたいと思います。
丸一調査設計株式会社様、ありがとうございました!
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